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金の切れ目が縁の切れ目!?

組織の利益を作り出してくれている大事な従業員が辞めそうになった時はじめに思いつき行う行動は何ですか?給料に不満があって辞めるのかな~という不安から給料の増額により引き留めた経験はありませんか!?
今回の記事は、この問いに対してのちょっとした研究結果の情報です。

海外での研究結果ですので少しお国柄が出ていますが”人”が感じる事ですので日本でも同じことが当てはまる可能性はあるのではないでしょか。

アメリカデューク大学で【労働生産性】と【社員のモチベーション】について行われた研究です。
実験の内容は次の通り。
原文(本です):別ウィンドウで開きます
(*The Hidden Logic That Shapes Our Motivations (TED Books)

【実験】三種類の報酬のうちどれか1種類のメールを従業員は受け取る。その三種類とは
①現金
②ピザ
③上司からの誉め言葉
④メールなし+報酬なし:対照群

これらのうちどのメールを受け取った社員の労働生産性が上がったのか?を調査した結果
①現金:4.9%
②ピザ:6.7%
③誉め言葉:6.6%
となった。さらに興味深いのは現金を支給されたグループは二日目には労働生産性が13.2%も落ち、一週間後には6.5%低下し、誉め言葉をもらったグループでは一週間経った後でも労働生産性の低下が認められなかったという点です。

この結果から金銭を増額するなどして従業員のモチベーションを上げようとしてもすぐに効果がなくなるだけでなく継続しない。結果、会社としては支払っただけになってしまうということです。

さらに、仕事での成果を残した場合に限り金銭を支給していると”会社から仕事をさせられている”という気持ちが強くなり金銭の支給がない場合よりやる気を失うということになります。

金銭によるモチベーションを高める効果は無駄で、上司からの誉め言葉が効果的であり、かつ持続的な労働生産性向上に向かうのですが、この結果を満たす中で一つ大切な条件があり、それは”上司と部下との関係が良好である”必要があるのです。

これは想像に難しくないと思いますが、嫌いな上司からいくら褒められても仕事のモチベーションが上がるわけがありません。経営者と従業員の仲が悪いとその全体に雰囲気の悪さ、滞りが伝わります。これを読んでいる皆さんの中にも何らかのサービスを受けた時「あ、このお店何となく嫌だなぁ~」と感じたことはありませんか?

組織の運営というのは継続的でなければいけません。上司と部下の関係を良好に築きつつ適度な誉め言葉でもって部下のモチベーションを高め労働生産性を上げていく必要があります。

この適度な誉め言葉というのが阿吽の呼吸のような見えないコミュニケーションを得意とする日本人にとってはなかなか難しい課題でもあるのではないでしょうか?

人材教育を含めた評価制度であるゼッタイ評価では単に従業員の仕事内容を考課するだけでなく、上司と部下との接触機会を増やし関係を築くきっかけ作りもプログラムに含まれており、公平な評価により誉めるチャンスを作るデータもクラウドにて提示することが出来るためスムーズにこれらの関係ができるわけです。

はじめは何度も従業員と話し合いをすることに抵抗があるかも知れませんが回数を重ねていくうちに評価する側もどのようにしたらより効果が高く従業員のやる気が保てるのか?を実感してきます。

いわゆる評価をする側の”慣れ”ができるまでの間、あしたのチームやAAAメディカルが間に入って十分なサポートをします!程よいタイミングで我々は抜け、そこからは自社で人事評価制度そのものも育てていけば良いのです。