スポンサーリンク







問題意識のない経営者に成長はない!

日々の運営の中で組織の中に起きている問題を意識して過ごしていますでしょうか?

よく聞くパターンですと動線の悪さ、オペレーションの効率の悪さなんかがあります。これは普段働いている人たちにはいつもの日常なのでなかなか問題として考えることがない(=思考停止状態)ので気づくことがありません。

どんな時に組織内の効率の悪さに気づくのか?それは派遣やバイトな外部の経験者が働きに来た時が大きなチャンスです。今現在就業しているスタッフも様々な現場を経験してきているかも知れませんが、一度落ち着いた職場の中で非効率を見出すのはなかなか難しいです。人は環境に慣れてしまいますから。

派遣やバイトで来る人達は日ごろから様々なオペレーションに自分が合わせる形で働いています。それが日常なので動きやすい・動きにくい、この作業は無駄だな、もっとこうすれば早いのに、こういうやり方あるんだけれどな?などと頭の中でアイデアが浮かびます。

そんな派遣やバイトさんですが、決められた期間のお手伝いとなると組織の体制にまでわざわざ口を挟もうとまでは思いません。余計なお世話と思われる可能性もありますからね!?

本来はそういう新しい意見というのはありがたいものですが、今の環境に慣れていると”いつも通り”を変えられるのはとてもエネルギーが必要です。そりゃそうです、慣れた環境でいつも通りの作業というのは頭を使わずに体が動きを覚えているので疲れません。極端な例になりますが、思考作業ではなく単純作業に近い仕事になっているからです。

経営者としては常にこういった無駄な作業、非効率な作業を見つけて修正し生産効率を上げることで利益を増やしていくことが望ましいのですが、常日頃から問題意識がない経営者はこういったちょっとしたことについて考えようとしません。なぜなら経営者自身も”いつもどおり”の仕事に慣れているからです。

そんな、ちょっとした効率を考えてたって利益に大差ないよ!

たしかに金額だけを見ればそうかも知れません。動線を変え、無駄な作業を減らし効率化したところで数円しか変わらない事も多いと思います。いろいろ変える労力に比して大差ないならば今まで通りで良いじゃないか?という考えもあるのは仕方ないと思います。実際何も考えずとも今まで通りの日々が続いている事と思います。

この考えの危険なところは人材に対しても同じように考えてしまうことです。人間は効率・非効率ではなく感情で動いています。人に対しての問題点に意識がない、気づかなければ問題が大きくなってから表面に現れてきます。

日々一緒に働く仲間たちですが、仕事へのモチベーションは経営者と雇用されている側とでは雲泥の差があります。今の職場で売り上げのために頑張ろう!と旗を振って心の底からついてくる従業員が何人いるでしょうか?

末永く同じメンバーで仕事をしていく事は業務上の効率を考えても患者への信頼を考えてもプラスしかありません。特に後者の「患者への信用」はなくてはならない価値があると思っています。

医師・薬剤師でなくてもちょっとした相談にのってくれるスタッフ、そのことが共有され患者さんから信頼を得る。信頼できるクリニックの口コミは広がり薬局では他の病院の処方せんでもお世話になりたいと思う。綺麗ごとのようですがこれが医療を運営していく上での根底にある戦略だと思っています。

この大きな戦略を達成するために必要な能力が「気づき」です。日々の仕事の中で”これが最適か?”を考えながら行動することで問題点を絞り出し改善していくのです。

いつも同じ場所にモノを置き、使ったら同じ場所に必ず戻す。書類や雑誌は種別ごとに要・不要分けて管理する。普段使わないものを目に入る場所から離す。など物理的な部分の効率化も良いですが、何より働いてくれている従業員がその人なりの能力でモチベーション高く働けているか?について考えることが先決です。

なぜなら従業員のモチベーションが高まり組織が求める方向性を理解すれば先の物理的な効率化などは自ら率先して考えて行動するようになるので経営者や管理者が考える必要がなくなってくるからです。

これにより経営者・管理者の仕事は減り、より重要な戦略・戦術を考えることに時間を費やせるのです。

このように一緒に働いてくれる仲間にレバレッジを効かせるとスピード感ある経営ができるのです。