スポンサーリンク







ミッション・ビジョン・バリュー:組織の成長に必要な3つの柱

ミッション・ビジョン・バリュー。これは事業を始める際に必要になってくる起業家にとっての柱となる考えです。こちらのページをご覧になっている方は既に事業をされている方かも知れませんが、もしまだミッション・ビジョン・バリューを決めていないようであれば是非ともこの機会にご自身の事業を見直す時間を作ってみてはいかがでしょうか?

ミッション:日本語では使命とか任務と訳されます。なぜ?その会社が存在するのか?その会社が社会に対して果たすべき使命・任務。

ビジョン:日本語では未来像、理想の姿と訳されます。ミッションを果たすために何を?するのか。何をすれば達成できるのか?という目標や戦略。

バリュー:日本語では価値観と訳されます。組織のみんながどのような?行動をしていくべきか。行動すべき判断基準への共通する価値観。

 

軸のある経営をしていくためにはとても大切な考えですのでじっくりと読み進めてください!それぞれの言葉をもう少し日ごろの仕事に落とし込んでみます。

ミッション:会社が果たすべき使命

ミッションは会社が果たすべき使命として、なぜ?あなたの会社が存在しているのか?長期的にみて会社の未来を基準に変わることのないもの。どんな思いで事業を行っているのか?単に社会に貢献するためとか患者のためといった抽象的な内容ではなく、なぜ?自分の会社は社会に貢献したいのか?なぜ?患者の役に立ちたいのか?

開業エリアを選ぶ際にも何らかの思いがあったと思います。地域の皆さんにいつでも安心してたよってもらえる医療機関の一つでありたい、そんな気持ちのかたも多いのではないでしょうか?

まだミッションをお持ちでない経営者の皆さん!ぜひこの機会にミッションを言葉にしましょう!ミッション・ビジョン・バリューを掲げた経営学の父とも言われるピーター・ドラッカーはミッションについて3つの条件を語っています。

第一に組織存在の機会は何か?ニーズは何か?社会に対して役に立つ機会があるのかどうか、そして社会はそれを求めているのか?(ニーズ)社会に何らかの問題があってそれを解決するために組織を必要とします。医療に関してはからだのどこかに不都合が起きている状態を治療してもらえるので一つ目のこの条件は皆さん満たしていることでしょう。

第二にその機会は我々向きの機会か?つまり、社会が必要としていてもそれに応えるための力がなければ意味がありません。これも医療機関であれば満たされていると思います。

第三にゆるぎない思いで心底価値を感じているか?経営者のみならず従業員であるみんながミッションに価値を信じて共感したメンバーで仕事ができているか?ミッションは組織が一致団結して行動するための心の軸でもあります!

これらの条件でもって作ったミッションは行動指針として言葉で具体化し従業員と共有するのです。これをミッションステートメントと言います。

ミッションステートメントの効果的な作り方

 

ビジョン:ミッションの達成により実現する理想の姿

なぜ?あなたの会社が存在するのか?というミッションが決定したら次はそれを続けた結果到着する将来の組織像を作ります。こうありたいという理想の姿ですね。時間軸としてミッションは現在、ビジョンは未来になります。

活用方法としては理想とする未来の姿になるために何をしていくのか?といった目標・戦略を作っていく事になります。

(未来に)こうありたい、そのためにどのような事をしていくか?これを従業員と共有するためにビジョンステートメントなるものがあります。ミッションステートメント同様具体的に言語化した指針ですが、ミッションステートメントとは時間軸が異なります。

ビジョンステートメントの効果的な作り方

バリュー:組織の共通価値観。行動指針

組織の中で共通して持っていてもらいたい価値観をピックアップし共有するもの。多くの企業が一言、わかりやすい短文で作っています。例を多く見たほうがわかりやすいかも知れません。各会社いくつものバリューを掲げていますが、一言で分かりやすいものを抜粋しました。

能力の高さより一緒に働きたい人を集める(サイバーエージェント)
努力って楽しい(ソフトバンクグループ)
お客様にとっての新しい価値(キリン株式会社)
正しさへのこだわり(ファーストリテーリング)
あんしん、あったか、あかるく元気(ANAグループ)
人権・社員の尊重(三菱商事)

もっともっと簡単でも良いです。毎日笑顔!、謙虚に!、素直に!、仕事はスピード!、ウソをつかない!など。

ミッションービジョンーバリューは基本的に繋がっていなければいけません。それゆえ明確な区切りがなかったり会社によってミッションを経営理念にしたりビジョンを経営理念にしたりと自由度が高いです。どの言葉が何に対応するか?ということにはあまり神経質にならずに組織が目標とする終着点、そのために必要な精神的・行動的指針をつくり浸透させることを優先してください。

 

これらの経営の根幹を設定することは大げさな事に感じる方もいるかも知れません。しかし小さな組織こそ採用・人材育成等々の面で組織としてはもろいのでこういった軸を作っておくことが有利に働きます。さらにこのミッション・ビジョン・バリューは浸透して初めて効果を発揮するものなので小さな組織のほうが浸透しやすいわけですからうちは数人でやってるからいらないよと言う考えは損をしている気がします。

AAAメディカル株式会社のミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:すべての医療機関において患者も従業員も笑顔になる健全な組織を作るとともに心から頼ってもらえる医療サービスを提供する。
ビジョン:ホスピタリティ溢れる医療サービス作りを提供する。
バリュー:素直になる。信用を積む。成長を楽しむ。謙虚に。ありがとうを伝える。