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マクレガーのX理論Y理論:人は本来怠け者なのか?

アメリカの心理・経営学者ダグラス・マクレガーによって提唱された人間観・動機づけにかかわる2つの対立的なマネジメント理論。

ここでは従業員の働くことへのモチベーションへの効果ということで説明します。

X理論怠け者200×100

人間は本来怠け者で強制されたり命令されないと仕事をしない(したくない)し、なるべく責任を取りたくない。性悪説の考え方。

マズローの欲求段階説における低次欲求(「生理的欲求」や「安全の欲求」)を比較的多く持つ人間の行動モデルで強制することや命令することで管理し、目標達成がなければ処罰を下すといった「アメとムチ」によるマネジメント手法。

X理論によるマネジメントが効果的な場面としては、顧客情報を扱うなど個人の自主性に任せた管理ではリスクが大きい場合。権利統制と命令統制による上からの押しつけ型のマネジメントになります。

昨日と同じ今日があれば良いという考えの従業員で向上心もなく責任も負いたくない。言われたことはとりあえずやりますよ。といった程度の従業員がこれにあたります。仕事的に言えば最低限の事はやっているといったところでしょうか!?

このような従業員に対しては事細かにあれやって!これやって!と言わないと動いてくれません。このような従業員であっても辞めてもらいたくない場合は安心して昨日と同じ明日があるよという環境を作ってあげれば良いです。

 

Y理論やる気200×100

条件によっては責任を受け入れ自ら進んで責任を取ろうとする。性善説の考え方。

マズローの欲求段階説における高次欲求(「社会的欲求や自我」や「自己実現欲求」)を比較的多く持つ人間の行動モデルで、魅力ある目標と責任を与え続けることによって、従業員を動かしていく、「機会を与える」社員の自主性を尊重するマネジメント手法。

Y理論によるマネジメントが効果的な場面としては、組織の目標と社員一人ひとりの目標が共有・共通している場合。このような場合組織はより能率的に目標達成ができ、従業員は組織の反映のために尽くそうとするようになる。

マズローの欲求段階説における低次欲求既に満たしている場合X理論によるマネジメントは適合しないのでモチベーションを高める効果は期待できません。

組織の中で自分の能力を発揮したい(多くの医療従事者がここに当てはまると思います)、目標を達成した際には報酬UPが期待できる!という従業員に対して有効なマネジメント法になります。

X理論 Y理論
人間性 性悪説 性善説
マズロー欲求段階説 低次欲求 高次欲求
責任感 なし あり
マズロー300×200