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入社して半年もたたずに社員が離職する理由

せっかく多額の広告費、エージェントへの紹介料を支払って獲得した社員が半年もたたないうちに離職してしまう。会社にとっては支払った金額だけではなく精神的にも痛手です。

また、新入職者へ仕事を教えてきた他の社員にとっても労力・精神力共に無駄になってしまいます。なぜそのようなことが起きてしまうのでしょうか?

入社してすぐの離職理由

原因の一つは求職者との面談の前から始まっています。
求職者は入職を希望する会社について下調べをしています。
どのような会社か?どんな待遇でどのような雰囲気だろうか?ホームページを見て調べたりエージェントに聞いたりしています。

そして入職後・・・
聞いていた職場環境と違かった・・・、面接で言われた待遇と違っていた・・・、ホームページに書いてあるような社風ではなかった・・・
このように、入職前に言われていた・書いてあった内容と実際が異なると、入った人は不信感を抱くようになります。

いわゆる”話が違う!”ってやつです。

ホームページは世の中大体良いことしか書いていないであろう、エージェントも入職を決めたい為に多少のリップサービスがあるだろう!という暗黙の常識を割り引いていたとしても話に食い違いがあると言うことです。

入職者が抱く不信感の対象は会社の規模や面接時に対応した人によって異なるかもしれません。面接を担当した人事、マネージャーなど管理職の人、小さな規模では社長自身で面談することもあるでしょう。
入職後その人たちへ一度でも不信感を抱いてしまうとその信用を取り返すのはなかなか難しいです。

そして実際に仕事が始まってもだんだんとやる気がなくなっていきます。それもそのはず、入社前にこうする!といったことが行われていなかったりそもそもの待遇が異なっていたら入職者からすれば”騙された”とすら思っているわけですから。

そんな状況ですぐに会社に対して“言ってたことと違うじゃないですか!”と言える人はごくごく少数。日本人は我慢する民族なのでしょう。経営者の中には我慢して働いてもらえていればそれでいいやと呑気に考えている人もいます。

従業員がたとえ口に出せなかったとしてもそのほとんどの人はモヤモヤしながら会社の愚痴を言いつつ仕事を続けます。会社側はそれでも働いてくれてれば良いや!くらいに思っているかも知れません。しかし、このような環境が続いていたら仕事のパフォーマンスが良いわけがありません。

組織側にとって最悪の場合、入職者はほどほどに仕事をこなしながら次の職場を探し始めるわけです。

人を採用したいと思った時、できるだけ多くの人に応募していただきその中から自社にふさわしい人材を選びたい!経営側はそう誰もが思うはずです。その思いから少しでも自社を良く見せよう!良い印象を持ってもらいたい!といった気持から現実以上の内容をホームページに記載したりエージェントの担当者に話をしたりした結果、入職後に大きな問題として跳ね返ってくるわけです。

短期間で辞められた場合、その人の採用にかけたお金すら回収できずにむしろ労力を伴ってマイナスになってしまう。先にも話した通り金銭だけでなく既存の従業員にも良い影響は与えません。

このような話は本当によく聞く話です。

タイトルにあるように短期間での離職の理由の一つは事前情報との食い違いです。情報は正確に与え経営側の一方的な考えで見栄を張らず正直に対応しましょう。

入職後の組織の体制がグダグダ

もう一つの離職の原因になるのが組織の体制です。雇う側の目線であれば昨日と同じ今日を問題なく繰り返してもらっていたらそれでよい。そのように考えているものです。一方雇われている側は労働によってその対価として生活資金を得るわけですから日々経験を積み会社に貢献して給料が上がっていく事を望んでいます。

離職の原因についてのアンケート結果「なぜ人は会社を辞めるのか?」について別記事に記載してありますので併せてご覧ください⇒人事評価制度はクリニック・薬局が優秀なスタッフを逃さないための術!

離職の理由として自らの働きが評価されない、上司とのコミュニケーションが足りないというのが上位を占めていました。経営者と従業員との間にマネージャーなどの幹部がいる場合、幹部からの評価も従業員にとっては大切です。経営者、幹部から放ったらかしにされていてはとても仕事のやる気は起きません。

また、仕事に対しての評価だけでなく日々のコミュニケーションにおいても人として信用を失うような言動を繰り返している場合も離職に繋がりやすいです。日常に起きうる”ちょっとした”出来事で言えば、有給休暇の希望を出したのに忘れられている、シフト表がなかなか決まらず予定が作れない、何らかの依頼をしても「考えておきます」の後放ったらかし。

実際の現場では良く起きうることであまり気にもならない事柄としてやり過ごされていることが多いのではないでしょうか?こういったちょっとした出来事の積み重ねが従業員の不満として一つ一つ大きくなっていくのです。

採用を考えている組織の方々へ
ホームページやエージェント担当者にはありのままの情報を伝えるようにしましょう。
ありのままを書いたら応募がなくなるんじゃないか・・・?

たとえ好印象を持たれないような内容であっても(もちろんここを直していく会社としての努力は必要です)その会社で頑張ろう!と、思ってくれる人材に応募してもらったほうがお互いにとって良い結果となります。

もう一度言います。良かれと思って背伸びした内容で募集をしても会社の実態と相違があればお金も時間も労力も損します。