社会に出ていれば何かしらのストレスはある
社会に出て仕事をすることになればどのような業種・業態であってもストレスはあるものです。
各々異なった環境で育ち、知識や経験もバラバラな人同士が一緒に活動するわけですからごくごく当たり前のことです。
小規模なクリニックや薬局では比較的少人数で運営しているところが多く、一つ一つのコミュニティーが密になりがちで人間関係がうまくいかないと精神的なストレスは多くなってきます。
従業員のメンタル不調の原因調査
産業保健支援サービス「first call」を運営する株式会社Mediplatが産業医500人を対象に行った調査「従業員のメンタル不調」の結果、従業員のメンタル不調の原因として最も多いのは「職場の人間関係」という結果でした。
さらにこの結果は2位の「長時間労働/業務過多」の2倍近くであったのです。1位も2位もクリニックや薬局という業態に頻繁にみられるので、しっかりと対応していく必要がありますね。
1位の結果になった職場の人間関係の内訳で薬7割を占めたのが「上司との人間関係」でした。
上司というのは存在するだけでも部下からすればプレッシャーがあります。リーダーとしてしっかりと部下の面倒を見てあげなければいけないのですが数名の小さな組織ではちょっとした仲間程度の感覚で接していると部下の不調を見逃しがちです。
メンタル不調のサイン
部下がメンタル不調になっていることについて、いち早く気づいて対応していきたいものですが、メンタル不調になっている可能性があることがわかりやすいサインとして「遅刻や欠勤が増える」「表情が暗くなる」「ミスが増えたり、作業効率が落ちる」というのが上位でした。
遅刻や欠勤が増えたり作業効率が落ちるということになれば組織の運営上にも問題となってきます。もちろん放っておけば離職に繋がります。できる限り早い段階で気づいて対応する必要があります。
管理者の教育も必要
本来、組織の管理者であるはずの人間が組織を束ねる経験や知識もなく、本人的には一生懸命やってはいるのだが方向性がずれていることにより部下に負担がかかっていたり、時には好き勝手にやって周囲に迷惑をかけていることも少なくないです。
管理者(時に経営者自身)の教育と一言にいっても何から教育したら良いのか?どのような学びを得れば人をまとめていけるのか?という問題にぶつかると思います。リーダーシップ、上司のための・・・などといった本やセミナーなど学べる機会はあちらこちらにありますがなかなかすぐに身につくものでもなく、現場の経験と知識とを日々アップデートしていく必要があるのではないでしょうか?
従業員のメンタル不調をなくす方法の一つ
従業員のメンタル不調が発生する原因は人間関係が主であることがわかりました。それではこの人間関係が良好な組織にするにはどうしたらよいでしょうか?
1.組織内にルールを作る:職場にルールがないとそれぞれの価値観で物事の良し悪しを判断して行動します。そうすると価値観が違うもの同士ではその行動がストレスになります。これが上司と部下の関係であれば価値観の押し付けだったり思ったことを伝えられなかったりと悩みへ繋がっていきます。
2.ルールを作った上で目的を決める:職場に働きに来ていて各々がやるべき目標がしっかりと定まっており、組織のルールに従って行動をしていけば考え方の違いによるすれ違いであったり衝突ということは軽減できます。
人材育成も含めた人事評価制度「ゼッタイ評価」は、導入時にAAAメディカルとのサポートによりこれらのルール、行動目標を決めていくのでおのずと職場環境の潤滑に繋がり、結果としては生産性向上と業績アップを目指していきます。