COLUMN
コラム
2022.05.24
なぜ?従業員のパフォーマンスが上がらないのか!?
チーム・組織作り
みなさんの職場では働いてくれている従業員のパフォーマンスを上げることを意識したことはありますか?
組織が効率よく稼働することは会社にとっても働く人にとっても良い環境であるのになかなか意識が向かない。意識をしたところでどのようにしてパフォーマンスを上げていったらよいか?何から始めたらよいのか?と悩むことも多い事でしょう。
一つのヒントとして働いている職場が楽しいか?
仕事場なんてそんなに楽しいものじゃない!との声が聞こえてきそうです。
居酒屋のようにスタッフ揃っていっせいに”いらっしゃいませ~~”と声をかけあったり、カフェのような景色が良くおしゃれなオフィスでノートパソコンを広げるわけにもいきません。
どうしても閉ざされた清潔感ある空間の中で目の前の患者さんを相手に過ごさなければいけない。それなのにどうやって??
「楽しい」にもいろいろな解釈があります。
医療関係のお仕事でははしゃぐような楽しさを職場に作るのはどうしても難しい。少し言葉を変えると「やりがい」を感じられれば楽しい職場となるのではないでしょうか?
私の過去の経験です。
高校生の頃、誰もが知るファストフードでアルバイトをしていました。
学校や部活・習い事とはまた違った社会がそこにはありました。
働く世代にも大きな幅があり、社会経験を積んだ大人がたくさん。考え方も様々な人たちが集まり仕事をしていました。
休憩室では自分の知らない世界の話がたくさん飛び交っており人間関係も良好でまさに楽しい職場でした。
中には医学部に受かるために5年浪人している!などリアルな体験談が聞けたものです。
そんな楽しいバイト先ですが、仕事内容はいたって単純でマニュアル通りにこなしていればそこそこ仕事が出来るレベル。あまり考えて仕事をするほどではありませんでした。
それでもバイトに行くのが楽しかったしシフトが入っていないときでさえ職場の休憩室に行きスタッフと交流していました。
アルバイトと社会人での仕事場を一緒に考えるわけにはいきませんが、この時のバイト君の気持ちを少し理解すると従業員のモチベーションアップに良い影響があるのではないでしょうか?
人は理論ではなく勘定に基づいて行動します。
どのような職業でもそうですが、特に医療関係は組織運営の上で人材に寄与する部分が大きい職種です。1日の中で多くの時間を費やす職場がつまらない場所、行きたくない場所ではパフォーマンスは上がりません。
仕事場で人が楽しさを感じられる要素に達成感・充実感があります。自分自身が仕事、作業によって認められ成長していることを感じることで得られる感覚です。
それは知識を得る事でも良いですし、経験を積むことでも良いと思います。
こうしたちょっとしたことを上司が気づいてあげる、仲間同士で気づきあえるような環境はとても有意義な職場といえるでしょう。
ただし、達成感・充実感といっても会社が求めていない方向に勝手に目標を立て資格を得たり(組織としては)無駄な作業を繰り返したりとなっては意味がありません。
上司であるリーダーがしっかりと組織が求めている方向性に向けてあげる必要があります。
ではどのようにしてこの環境を作っていくか?
土台となるのは上司と部下とのコミュニケーションです。普段から忌憚ない意見の言い合いができていれば問題ありません。上司は自分の仕事を見てくれているという事が感じられるだけでも十分な効果があります。(⇔ほったらかしは真逆の効果)
コミュニケーションが潤滑になったら次は小さな目標を作りましょう!1日一つが大変と感じたら今月の目標でも良いです。例えば・・・
一人の従業員に〇月中になんらか一項目勉強してもらい(加算についてとか)みんなの前で発表する(教えてあげる会)場を作る。
今月はみんなで患者さんに無料でできる良い事を一つやってみよう!
このような例が良いか悪いかは別として組織にメリットがあり達成感が与えられることが良いと思います。
ちょっとこういったイベント的なものはできる雰囲気じゃないなぁ~という場合はちっちゃなルール作りというのはどうでしょう?
ネガティブな会話はなし!愚痴は言わない!というのはゲーム感覚で楽しめる上に気持ちも良いのではないでしょうか?言霊という言葉があるように真偽は別としてやはりネガティブな会話が蔓延していると職場の雰囲気も暗くなります。
一時期ポジティブシンキングというのが流行しましたが、悪い言葉を発していると同じ事象でも悪いことに意識が集中します。
従業員のパフォーマンスを上げていくためには正しい方向に達成感・充実感を作り承認される安堵感が得られる環境を作る必要があります。